COLUMN住まいのコラム

気になるリビング階段のメリット・デメリット

イエタッタ編集部
2018.07.23

リビング階段とは、文字通りリビングに取り付ける階段のことです。従来の、玄関スペースから2階に伸びる階段とは異なり、家族の集うリビングを通過することが一番の特徴です。玄関から各部屋に至る廊下を最小限に留めることができ、その分リビングや他のスペースを広く取ることもできます。

そしてリビングに階段があることにより、外出・帰宅時に必ずリビングを通るため家族が接する機会が増えるので、人気があります。

 

人気のリビング階段ですが、リビング階段にはどんなメリットとデメリットがあるのでしょうか?

まずはリビング階段のメリットから見てみましょう。

 

〈メリット〉

  • 家族のコミュニケーション時間が増える

まず、リビング階段の一番のメリットは、家族がリビングで顔を合わせる事が増える事です。

リビングを通らないと2階に上がることができないので、必然的に家族が顔を合わせる機会がふえます。

子供を気にかけるきっかけが増えるので、お子さんのちょっとした変化にも気付きやすくなります。

 

  • 吹き抜けと相性が良い

吹き抜けの2階部分のリビング階段や廊下に近い部分に子供部屋や読書スペースなどを設ければ、1階のキッチン・リビングダイニングとの距離を縮めることができます。子供さんが遊ぶ声も聞こえます。

また、洗練されたイメージに仕上げることができ、人に見せたくなる家になることは間違いないでしょう。

 

  • 階段下を活用してリビングに大容量の収納スペースが

階段設置には思いのほか広いスペースが必要です。しかし、それを「デッドスペース」にしない方法があります。階段の下を収納スペースにすれば、家族で共用するリビングにも大きな収納を作ることができます。

 

〈デメリット〉

  • 寒さ対策が必要

リビング階段において、一番心配になるのが寒さ対策です。

空間が広いとエアコンの効率が悪くなります。また、冷気は低い場所へ降りていくため、冬は1階のリビングが寒くなってしまいます。

 

  • 音と臭いが気になる

音や臭いが他の階まで伝わりやすくなってしまうのも注意が必要です。

2階の寝室に、1階のリビングのテレビなどの音が響くこともあります。

キッチンの臭いが気になることもあるので、換気扇や窓の位置を工夫し、換気対策を行いましょう。

 

  • 来客時に気を使うことも

子供やその他の家族が友達や知人を家に招いたとき、リビングを通過しなければ自室へ行けないつくりですので、気を使うことも多くなります。

 

〈まとめ〉

リビング階段は家族との共有スペースが増える分、「ふれあいの時間・チャンスの増加」「プライバシー面・自由な過ごし方が難しくなる」ことが紙一重の状態となります。そのどちらを大事にしたいのかを検討し、メリット・デメリットを総合的に考えましょう。

 

家族が快適に暮らすためには、階段のあるリビングが理想的であるか、時間をかけて考えてみましょう。

家族みんなが過ごしやすい住まいを実現できると良いですね。

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