COLUMN住まいのコラム

地盤対策こそもっとも効果的な地震対策!

イエタッタ編集部
2019.02.15

 

『建物を守ってくれるのは強い地盤』

日本で家を建てる以上、避けて通れないのが地震。さまざまな住宅メーカーが耐震や免震構造をアピールしていますが、「地盤対策こそ重要な地震対策」です。いくら建物の耐震性を強化しても、地盤が弱いとまったく意味がありません。

地盤対策をしないと、建物が不ぞろいに沈んでいく「不同沈下」が起こったり、液状化現象などによる外壁の亀裂や建物のゆがみでドア・窓の開閉に不具合などが生じたりすることもあり得ます。

テレビなどで、床に置いたビー玉が止まらずに転がっていく映像を見たことはありませんか?あの現象は、施工の不具合が原因のこともあるのですが、実は、大体が地盤の問題で起こることなのです。

 

『地盤調査ってどんなもの?』

通常は、建物の四隅と中心に当たる5か所以上のポイントで調査を行います。

(例)スウェーデン式サウンディング試験…木造住宅でよく使われる方法。先端がキリ状になった器具に荷重をかけ、地盤の強さ(N値)を推定する。

 

『地盤調査にも“セカンドオピニオン”がある』 

土地を購入した際には、必ず「地盤調査」を行います。費用は3~7万円程度。調査で地盤が弱いと判断された場合は「地盤改良工事」が必要になります。

実際に工事が必要なケースは、全国平均で約30~40%といわれています。地盤が弱い場合や三階建て、鉄骨鉄筋住宅などの重い家の場合は工事も大掛かりになるので、費用も高くなってしまいます。20万円程度から100万円以上と幅が広いため、判定の結果に納得がいかない場合は違う業者で再調査するケースもあります。

最近は、そうしたセカンドオピニオンサービスを行う業者も増えてきました。最初40万円だった費用が、セカンドオピニオンで15万円の基礎補強だけで済んだケースもあったりするので、試してみる価値は十分にあると思います。

記事一覧に戻る