COLUMN住まいのコラム

石川県の家づくりを徹底分析 データから見る成功の鍵 Vol.3

イエタッタ編集部
2024.02.05

一級建築士が解説! 

これで上手くいく家づくりの流れ

 

イエタッタカウンターだとスムーズに家が建つ

イエタッタカウンター利用者のもっとも多い悩みが、家づくりの流れがわからないことです。しかし利用者は住宅会社の紹介から契約まで平均7カ月程度と、とてもスムーズに家づくりをしています。その秘訣は手順と要点をおさえて家づくりをしているからです。今回はそのポイントを紹介します。

1.家づくりが長期化する理由

 

注文住宅での家づくりは、余裕を見て考えても住宅会社が決まってから1年で終わります。設計や申請にかかる期間が6カ月、工事期間が6カ月。ではなぜ家づくりが長期化するのか。それは住宅会社を決めるまでに時間がかかっているからです。

住宅会社がなかなか決まらないのは、おそらく手順に間違いがあります。何からはじめたらいいかわからないから、とりあえず沢山の資料請求をしていませんか?いきなり内見会や展示場に行っていませんか?ここが大きな間違いです。

これらの行動は、欲しいものが決まっていないのに買い物をしているようなもの。しかも住宅会社の人は、家を建てたいから問合せがあったと受け取るので、仕事として熱心に営業をします。ユーザーと住宅会社との熱量の差が大きいため、皆さん戸惑ってしまうし、どんな家がいいかわからない沼にはまってしまうのです。

家づくりをスムーズに進めるために大切なのは、住宅会社に行く前の手順を守ること。なぜ家を建てるのかという目的、どんな家を建てたいのかという要望を整理し、更に予算計画をした段階で住宅会社を回り始めるのが理想的です。自分たちだけで行うのが難しいと思うかもしれませんが、どんな手順でも㆒度は考える必要があります。近年はY o u T u b e等で情報収集もしやすいですし、イエタッタカウンターのような第三者が行う勉強会や個別相談を利用して目的、要望、予算を整理してもいいでしょう。家づくりをするという事は発注者になることなので、発注条件を整えてから会社選定をするといった、世の中の仕事で当たり前の手順と同じであると考えてください。

 

2.家づくりの流れ

 

余裕をもった家づくりの流れがこちら。ポイントを踏まえて家づくりを成功させましょう。

 

家づくりスタート 会社・土地の選定期間 

1ヵ月目 要望 予算整理

理想を考えるよりも先に、今までの暮らしの良かったこと悪かったことを棚卸してみよう。家族間の価値観の違いが整理され、どんな暮らしがしたいか見えてきます。資金計画にはライフプランがおすすめ。早く住宅会社に行きたい気持ちを抑えて、ここで条件整理ができるかどうかが家づくり成功のカギ。

 

2ヵ月~4ヵ月 住宅会社・土地検討 3ヵ月目「ローン仮審査」

住宅ローンの仮審査を出す。インターネットで出せる金融機関もある。必要書類は本人確認書類、所得証明書(源泉徴収票、給与証明書、 確定申告書)。住宅会社探しは自分達の求める暮らしに対して、得意な会社にお願いするのがベスト。闇雲にたくさん回るよりも、やりたい事を実現できる可能性が高い会社を選定して選ぶ。選定基準が明確であれば動きやすい。土地探しは住宅会社の協力を得ながらだとやりやすい。

 

 

会社・土地の選定期間➡設計期間に

5ヵ月 会社決定 土地手付金支払い・ローン本審査 土地契約~引渡

6ヵ月~ 設計・見積期間

土地が決まるとはじめてプランが描け、概算の見積が作成できる。ここで家づくりが具体化し始めます。また、土地を住宅ローンで購入する場合、引渡までに住宅ローンの審査をクリアしていなければいけない。住宅ローンの審査に必要な書類関係の準備も含めて、この段階が住宅会社の決定のタイミング。

 

設計期間

6ヵ月~10ヵ月 設計・見積期間

9ヵ月 家具屋巡り 請負契約 契約金支払い

10ヵ月 住宅会社への申請等

土地、会社が決まったので、より本格的な間取りや仕様、デザインの検討を行います。間取り検討時は、面積が大きくなるとコストアップになるので注意して下さい。間取りの検討は同時に外観を決めることにもなるため、敷地周辺の状況を頭に入れておくと考えやすいでしょう。このように家づくりは大きなものから決定していきます。間取り、外観の次は住宅設備機器、内外装の仕上げや色へと移り、このタイミングで家具屋さん巡りを始めると全体のコーディネートがまとまりやすくなるのが成功のコツ。家具の中には受注生産品があり、引越前後に探し始めてしまうと数カ月家具が届かないなんてことも起きてしまうので注意しましょう。

 

 

設計期間➡工事期間

11ヵ月 地鎮祭 着手金支払い

11ヵ月~16ヵ月 工事期間

12ヵ月 上棟日 

13ヵ月 中間金支払い

地鎮祭とは工事が無事に終わるように神主を招いて安全祈願する着工前に行う儀式。神主の段取りは住宅会社がサポートしてくれる場合があります。神主に渡す玉串料(初穂料)や奉献酒(一升瓶のお酒)の準備を忘れないようにしましょう。一般的な木造住宅であれば、着工から5〜6カ月後に引渡になります。着工前に決めきれなかった細かな部分や、現場での最終確認など、定期的に打合せは続きます。近年は職人さんへの差し入れは不要が主流になっているので、安全に配慮した服装で定期的に現場を見に行ってください。上棟日には地鎮祭で準備した奉献酒を持参し、四方お清めを行うため、忘れずに準備しましょう。場合によっては大工さんに対してご祝儀や食事の準備が必要です。事前に担当者に確認してください。

 

工事期間

15ヵ月 家具家電決定 引越予約

16ヵ月 施主検査 引渡 完成金支払い

工事終了

17ヵ月 GOOL 引越

完成、引渡前にはお客さんの目で傷や汚れがないかチェックする施主検査が実施されます。そこで最終確認を行い、引渡を迎えます、引渡時は取り扱い説明が行われ、各種機器の操作説明やメンテナンス方法が伝えられます。引渡書類を交わしてから引越になりますが、引越は1カ月前の予約が一般的。3〜4月の繁忙期はもっと早い予約が必要です。家具家電も納期がかかる場合があるため、早めの段取りが吉。

 

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解説:一級建築士 鶴見哲也

1986年石川県かほく市出身。新潟大学大学院修了後、金沢市の設計事務所や住宅会社で8年半建築設計業務に従事。2019年(株)ミライエ・カンパニーに転職し、メディアの立場から家づくりをわかりやすく、失敗しないようサポート。イエタッタカウンターでは勉強会や個別予約で直接相談可能

 

 

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