キッチンの背面収納の工夫
システムキッチンと背面収納はセットとお考えじゃないでしょうか?
今回の住まいでは、コスト削減のためにシステムキッチンはウッドワンのスイージー、背面収納は造作、電子レンジやオーブントースターのような大型調理家電は奥のパントリーという構成にしてみました。
背面収納は可動棚になっていて、置く食器によって高さを変えられます。
また市販の引出なんかを使って、効率的な収納も可能です。
自分たちの生活に合わせたカスタマイズがしやすく、扉の無いシンプルな形にすれば既製品よりもローコストで製作できます。
デメリットはカスタマイズが苦手な人には不向きなことや、ホコリがたまらないように扉を付けたり、出し入れしやすいよう引出を工事で付けたりするとあっという間に既製品より高くなってしまう点です。
具体的な使い方のイメージができている方には向いているし、あまりイメージできていないという方は既製品とセットで選ぶことをおすすめします。
電子レンジやオーブントースターなどの大型調理家電は、意外と部屋の雰囲気と合うものがありません。
機能を選ぶと大きすぎたり、好きな色がなかったり、選べたとしても高額だったりします。
せっかく家づくりの雰囲気をこだわったのに、置くもので雰囲気が崩されちゃうと台無しです。
そんな時は、今回のように隣のパントリー等の別室に収納してしまう方法があります。
調理作業の動線が数歩増えるかもしれませんが、たかが数歩なのでそんなに大きな負担にはなりません。
ただし間取りの制限を受けるので、設計時からこのイメージを描いていないと実現できません。
キッチン部分一つとってもどのような使い方で、どんな風にデザインとして見せたいといった具体的なイメージを描けるかがポイントとなります。
設計士さんとよく相談して、参考写真などでイメージを共有していくことで、お客様の生活に合った形ができます。
インターネットやSNSで調べるとイメージが沢山出てくる時代なので、とにかく具体的にしていくことが大切です。