暮らし方の違いが住まいを変える話
連日とても暑い日が続いていますね。
暑い日は汗を拭くのにタオルが必需品。
ハンカチじゃ追いつかないですかね。
タオルを仕舞うといえば洗面脱衣室が多いと思います。
最近、我が家の洗面脱衣室に造作の家具を取り付けました。
取り付け前がこんな感じでした。
コスト削減で何もないシンプルな部屋にして、アパートから引き継いだ簡易的なワゴン収納で対応していました。
しかし住み始めると意外と物が増えて仕舞うところがなくなり、散らかったため造作家具の取り付けを決意しました。
ちょうど夏のボーナスもいただいた時期だったので、ちょうどいいタイミングでした。
それがこちら。
シンプルな白いポリ合板で、無印良品の引出収納が納まる大きさで作りました。
さて、なぜアパート時代は同じような部屋の大きさで物があふれてなくて、戸建を手に入れた途端にものがあふれたのか。
その答えが妻の暮らし方にありました。
アパート時代は断熱性能が悪く、空調が効いた部屋から廊下を挟んで洗面脱衣室だったので、寒さや暑さが厳しい環境でした。
そのためお化粧をはじめとした身支度を、空調が効いた部屋でしていて、それにまつわる道具等が洗面脱衣室に置いてありませんでした。
戸建に引っ越してきてからはLDKから扉1枚で洗面脱衣室で、断熱性能も高くなったので、洗面脱衣室での身支度が苦じゃなくなったため、それらの道具一式が洗面に増えたのが理由でした。
男性の私には洗面脱衣室はタオルや下着、ストックのシャンプーなど少々だろうという感覚でしたが、女性の身支度という大切な視点が抜けてたこと気付く良いきっかけでした。
造作家具のおかげですっかり整理整頓がしやすくなって、使い勝手が良くなりました。
この失敗から気付いたことは、住む環境が変われば同じ名前の部屋でも使い方が変わり、これが暮らし方が変わるということだということです。
アパートという仮住まいには仮住まいの暮らし方があって、今の戸建なら戸建の暮らし方があります。
同じ洗面脱衣室でも間取り上での他の部屋との関係性や住まい自体の性能によって、身支度できる部屋、できない部屋と正反対の使い方になりました。
つまり家づくりをするにあたって大切なことは、欲しい部屋を羅列するのではなく、どのように暮らしたいかという点です。
よく寝室は8帖無いと...という話をされる方がいます。
8帖とるのはコストをかければ簡単ですが、そこでの暮らし方をイメージできていないと無駄になってしまいます。
各部屋や住まい全体でどのように暮らしたいか、今一度思い描いてみて下さい。
きっと住まいへの考え方が変わるはずです。