住宅の価格は高くなっているのか?
日経ホームビルダーという専門誌を毎月見ているんですが、興味深い記事がありました。
「床面積は縮小、取得資金は上昇」
これは住宅金融支援機構が、7月に公表した2018年のフラット35利用者調査の分析結果に関する記事です。
前年と比較して、取得した住宅の床面積が1.4㎡(畳1枚分弱)小さくなり、資金は36万円増えているとのことです。
この業界で働いている私たちが肌感として感じている価格上昇が事実であることがわかり、やっぱりか...という気持ちです。
なぜ面積が小さくなっているのに、価格が上昇しているのか?
ポジティブな理由とネガティブな理由が考えられます。
ポジティブな理由は、性能向上への意識です。
耐震等級2や3だったり、制振装置を導入していたり、トリプルガラスのサッシを採用して断熱性能を向上させたり、最近の住宅は性能への意識が高いものが増えています。
性能を上げるための投資で、価格が上がっています。
一方でネガティブな理由は、ものの価格の変化です。
住宅設備メーカーは、自社のHPで1~8%程度の値上げをしたことを公表しています。
背景には輸送のガソリンや工場の運転にかかる燃料費の上昇だったり、原材料費の高騰だったりと輸入に頼っている日本の産業では避けられない理由です。
また建設業の不人気で、建設業に従事する人が減り、職人不足で人件費も高騰しています。
今回のデータはフラット35利用者での比較で、性能は十分に高いものなので、価格上昇の理由は十中八九ネガティブな理由だと思います。
残念ながら、今後も住宅の価格上昇は避けられないと思います。
そこで価格上昇への対策として考えられるのが、新築では面積の縮小です。
住宅の価格を大きく左右するのが、建物の規模です。
建物の規模に依存する工事(基礎、木工事、建材費、屋根等)は、全体の40%程を占めます。
価格を落とすためにユニットバスやキッチン等の設備機器を見直しましょうという話が出ますが、全体の工事費割合で考えると15%程で、なおかつ仕様を下げても最低価格はそれなりの金額なので、大きなコスト削減は見込めません。
やはり全体の40%程を占める規模について考えることが、コスト削減に対して最善の策と考えられます。
実家が大きくて立派な傾向がある石川県民にとってコンパクトな家ってイメージできない、小さな住まいで暮らすイメージがわかないって方が多いと思います。
そんな方には、弊社で開催中のオーナー見学会へのご参加をオススメします。
延床面積26.7坪ととてもコンパクトなつくりですが、それでも吹抜けで広々と感じられる空間となっています。
コンパクトにつくり、全体コストを抑えた分、この住まいはトリプルガラスを用いた北海道基準以上の断熱性能だったり、無垢の床に無垢のキッチン等、高い仕様のものを採用し、豊かな暮らしを実現しています。
百聞は一見に如かずと言うように、これから家づくりをお考えのお客様には、一度見ていただきこんな価値観もあるのかと知っていただきたく思っています。
ご予約はイベント情報から受け付けておりますので、お客様からの見学希望のご連絡お待ちしております。