湿度のはなし Part2
こんにちは、隅です。
年末に向けて打合せスペースの片づけを少しずつしないとなと思っていますが
タイルのサンプルなどを眺めているとなかなか進みません
場所をとってしまうのですが
廃盤になったりともう見ることができないタイルもなかなか捨てられません
その側には書籍たちが並び、社員のもとに居候しているものもいて全てではありませんが
ふと読み始めたりしてしまいます
さて、今回は前回の続きで湿度のはなし②
絶対湿度の重要性について
絶対湿度に関しては前回のブログを参照していただいて
絶対湿度はウイルスとの関係が大きい
ウイルスは喉の乾燥との関係が大きい
喉の乾燥は絶対湿度との関係が大きい
C.-E.A.Winslow L.P.Herrington 著 北 博正・竹村 望 訳 (1974年).
温度と人間 ー温熱の生理衛生学ー,146-148
上記の本を読むと、喉の(粘膜)乾燥は相対湿度によるものではなく、
絶対湿度によるものとしています
そして、喉の乾燥の基準として、絶対湿度約8.5g/kg以下では喉が乾燥するとしています
しかし、冬に例えば室温20℃で絶対湿度が8.5g/kgの場合、相対湿度は58%程度でなかなか実現は難しい
庄司 眞 (1999).季節とインフルエンザの流行
次に上記の論文を読むと、インフルエンザウイルスの6時間後の生存率と絶対湿度の関係は
1.5g/kg→63%
3.0g/kg→35~42%
5.6g/kg→17%
8.3g/kg→3~5%
14.0g/kg→≒0%
となっており、絶対湿度が高いほどインフルエンザウイルスの生存率が減少しています
14.0g/kgというのは石川県の夏の平均に近いので冬には実現不可ですね
8.3g/kgも上に書いたように実現は難しい
そうなってくるとウイルスに感染しにくい1番実現できそうなのがだいたい7g/kgくらい
7g/kgは室温が20℃だとしたら相対湿度約45%くらい
このように相対湿度も重要ですが、絶対湿度も考えながら生活するとより安全ですね
湿度に関しても松尾 和也 様 著の「エコハウス超入門」に詳しく書かれておりまして、私も元になっている論文、書籍を読み参考とさせていただいています
快適に過ごしていくにはいろいろな要素があります