凹凸はだめ?
こんにちは、隅です。
先日、かほく市にある西田幾多郎記念哲学館を訪れました。
八号線を白尾インター方面に走っていると左側に見えるガラス張りの建物ですね。
安藤忠雄さんが設計した建物だけあって打ちっぱなしコンクリートで作られた円形の空間には天窓から光が差し込み神秘的
最上階の展望台から見た西田幾多郎さんの書斎がミニチュアのよう
周りの植栽を抜けた先の憩の場のようでした。
さて、今回は建物の凹凸について
よく建物は凹凸をつけないほうが良いと聞きますがなぜでしょうか。
まず、多少の凹凸ならデザイン的にも良いですが、凹凸をつけすぎるとデザインが悪くなる
コストの面からみると凹凸があることで使用する部材が増えたりするのでコストがかかる
構造面では上下階がきれいに揃っている方が建物は強く、大きな構造材などが必要なくなる
そして、よく聞くのが熱が出入りしやすくなる
それを簡単に見てみましょう
左の図のように4m四方の四角形の場合、外周の長さは16m
対して右の図は左と同じ16㎡ですが外周の長さは18m
面積が同じでも凹凸をつけた方が外周の長さが長くなってしまうことが分かります
外周の長さ増える→断熱を入れる部分が増える=熱の出入りがある場所が増える
こういうことが起こります。
ちなみに外周面が増えることと関係して
マンションやアパートの部屋を見てみると
赤く塗られている部屋は周りを部屋に囲まれていて外周に面している部分が少ないので断熱性能が良くなります。
さらに2階建てと平屋の外周面も見てみると
左が2階建ての建物、右が平屋の建物と想定して
床面積は同じですがここで見てほしいのが天井面積
当たり前ですが平屋の方が天井面積は増えます。
一般的に壁よりも天井の断熱材は厚く入れることが多いので右の建物の方が断熱性能値が良くなります。
これも建物の外周面の違いによって起こっていることです。
凹凸をつけすぎもつけすぎなさすぎも...