基礎を守る
こんにちは、隅です!
雨が降ったり、急に晴れたりと変な天気が続いていますね...
ムシムシと暑い中、雨が降るとカッパを着て作業をすることとなりますが、これがまた暑い中蒸れて苦痛。
そんな中でも作業に励む職人さんに感謝です。職人さんが熱中症にならないようにできる限りサポートしなくてはいけませんね。
金沢市有松の現場では基礎工事が進行中。
遣り方という建物の芯や水平を出す工事が始まり
鉄筋時代を経て
一直線に通っている鉄筋。隠れてしまう所ですが美しい。
建築には完成時の美しさの他にもこのような最終的には隠れてしまうけど美しい場面が多々あります。
そして、現在...基礎の型枠の上に白い布のようなものがかけられている状態です。
コンクリートというのはセメントと水の化学反応によって作られる「セメント水和物」と砂や砂利とが混ざり合い生成されます。
要は水が大変重要な役割を担っているということです。
夏場は気温が高く、日射も非常に強いためコンクリートを打設してそのまま放置していると急激な乾燥を促し、基礎の表面から水が蒸発してしまいます。
その結果、構造上よろしくないひび割れや必要な強度に達しない可能性が出てくるのです。
基礎を暑さから守るためにコンクリート打設後、水をまいたり、日射を遮るために布を被せたりします。
今年は早くから非常に気温が高く、日射も強かったですがこれから地球温暖化が進むと今よりも状況が悪くなるので養生は今以上に大切になります。
ちなみに基礎は夏だけではなく、冬も養生が必要になります。
冬の場合乾燥とはまた違い、気温が低く氷点下になる可能性もあるので凍って強度が出なくならないように養生する必要があります。
このように気温や季節に応じて養生が必要でその他にも養生の期間も重要になります。
コンクリートを流してお終いではなく、強度を発揮させるためには色々な工程があるのです。