構造用面材の検査
こんにちは、隅です!
今にも雪が降り出しそうな寒さですね⛄
まだ自分の車も会社の車もタイヤを交換していないので焦っています...
さて、野々市市押野の物件では上棟後工事が進められています。
まずはいつもお願いしているホウ酸処理(シロアリ対策)業者さんに全構造材をホウ酸処理していただきました。
いつも親切で優しいお2人で大変助けられています。
シロアリ対策は建築基準法でも地盤面から1mは対策をするようにとあるように床から侵入してくるイメージがあるかと思います。
しかし、近年アメリカカンザイシロアリなど羽が生えているシロアリもいますので飛んでくることができます。
そのために上から下まで全構造材をホウ酸処理してシロアリ対策を取る方法もあります。
屋根はガルバリウム鋼板葺き
いつも思いますが板金屋さんはとっても素早い。それでいて丁寧なのも驚きです。
あとは棟部分の換気材の取付を待ちます。
柱に黒い少し厚みのあるテープのようなものが張られていますね...
これはこの上から構造用面材(地震に耐えるための壁に張られる板)を張ることでパッキンとなり構造用面材と柱の隙間をなくして壁の外側で気密を取るための部材です。
写真のように1枚1枚大工さんが構造用面材を張っていきます。
重さは1枚約20kg...なかなかの重さですので取付の際は大工さんのお手伝いに行きます。
実はこの構造用面材の施工が結構繊細なものだったりします。
印字されている文章を読んでみると「釘のめり込み深さは1mm程度まで」と書いてあります。
この釘の打ち込みは機械で行うのですがちょっとした圧力の差や打ち込む木材の種類(柔らかさ)によってめり込みの量が違ってきます。
そこでまず機械の圧力を弱めて写真のように釘の頭が残るように打ち込みます。
そして釘の頭をかなづちで叩き写真のように構造用面材と綺麗に揃えます。
文章で書くのは簡単ですが30坪のお家で約4,000本の釘を打つことになりますので結構大変なんです。
ただ大工さんも人間ですから失敗や見落としはあります。
そこで登場するのが私です。
釘に印がしてありますがこれは私が約4,000本の釘を1本ずつ全て確認しましたよという印になります。
3本ほどの直しはありましたがほとんど綺麗に施工されていました。大工さんありがとうございました。
実はこの構造用面材の施工では運んだり釘を打つことだけが大変なわけではありません。
このように構造用面材を取付ける箇所のブルーシートを外しながら、雨が降ってもすぐに戻せるようにしながら取付を行っています。
こちらのお家は耐震等級2の建物ですが計算上耐震等級2だからおのずと耐震等級2の建物ができるわけではありません。
構造用面材も正確に施工できてこそ初めて性能を発揮することができますので大工さんのことは信用していますがどの建物も確認、検査が必要となります。
それに加え構造に要らぬ負担をかけないようにブルーシートで養生を行うことが重要です。
ブルーシートなどでの養生は簡単に思えて結構大変...
職人さんに全てを任せてしまうのも酷ですので私たちも現場に出て手伝うことが多々。それぞれが助け合ってお家を作っています。