どっちがいいかな?
こんにちは、隅です!
野々市市押野の物件は進行中です。
外部ではガルバリウム鋼板が張られています。
ガルバリウム鋼板取付用のビスも表しで部分取替可能なシンプルなデザイン。
ガルバリウム鋼板は白サビ発生の可能性がありますので雨を外壁に当てるために軒を出し過ぎず、それでいて劣化や雨漏り防止のためにある程度軒は出しています。
雨樋もガルバリウム鋼板製となっております。
耐久性ももちろんですがデザインがシャープに仕上がり素敵です。
外壁は一部杉板張りとなるので仕上がりが楽しみですね♪
内部では無垢フローリング張りが進行中
このお家はナラ材のフローリングを使用しています。
それよりもフローリングの間に何か挟まってますよ?って感じですよね。
無垢フローリングは収縮、膨張を繰り返すため膨張した時にフローリング同士が干渉し過ぎなようにわざと隙間を空けながら施工しています。
複合フローリング張りではこのような手間はありません。
無垢フローリングはデザイン、質感も良いですがその分手間もかけています。
さて、話は変わって最初の方の打合せの際にたまに頂く質問として
「ネオマフォームが性能良いと聞いたので使いたいんですけど、どうでしょうか?」
非常に性能が良いので良いと思います。
数値が小さいほど性能が良い熱伝導率は0.020W/m・K
実際にパネル工法など最初から壁の中にネオマフォームが充填されている工法もあり、施工上非常にありがたいですよね。
ただこんな考え方もあったりします。
ブラウンの部分が柱でピンクの部分が断熱材です。
コストはひとまず置いといて断熱材単体で見ると壁の中にネオマフォームをパンパンに入れた場合数値が大きいほど熱を通しやすい熱貫流率は0.2W/㎡・K
対して熱伝導率が0.038W/m・Kの高性能グラスウールが150mmの場合熱貫流率は0.25W/㎡・K
ネオマフォーム0.2W/㎡・K
グラスウール0.25W/㎡・K
グラスウールを150mm壁に入れたとしてもネオマフォームの方が1.2倍ほど性能が良いことが分かりますね。
恐るべしネオマフォーム...
ただこれは断熱材単体で計算しています。柱のサイズは基本的に約100mmほどですので150mmの断熱材は入りませんので150mmの場合は付加断熱といい柱の外側に断熱材を付加させます。
それでは50mm分付加断熱させてみましょう。
付加断熱をするとこんな感じとなり柱が断熱材に覆われているのが分かりますね。
この状態柱などの構造体を含む壁全体から出入りする熱を100mmのネオマフォームと比べてみます。
ネオマフォーム100mm 平均熱貫流率 0.30W/㎡・K
グラスウール150mm(付加断熱) 平均熱貫流率 0.26W/㎡・K
※熱貫流率は数値が小さい方が熱を通しにくい
となり、断熱材単体で見るとネオマフォームの方が良かったのですが柱など構造部(熱橋部)を含めて全体で見ると付加断熱をしたグラスウールの方が良いことが分かります。
このことから柱などの構造部からの熱の逃げは高断熱になってくると侮れない箇所だということが分かりますね。
これらのことから性能が良いからこの断熱材を使いたいというのは分かるのですがそれにこだわり過ぎずに家全体での構成を考えることでコスパ良く快適なお家となります。
家全体で熱の出入りが少なくなるはすごいメリットですがまだメリットが隠れています。それはまた次回...