壁紙、塗り壁が割れにくい?
こんにちは、隅です!
前回のつづきで内装材(壁紙や塗り壁)の安定について
付加断熱をすると家全体からの熱の出入りが少なること以外にも壁内結露の防止などもありますが部屋の内装材が安定してくれるというメリットもあります。
内装材が塗られる、貼られる石膏ボードの下地となるのは柱などの木材ですが木材というのは温度変化などで収縮や膨張したりします。その影響を受け内装材が割れているのですが内装材が安定してくれるというのは壁紙や塗り壁などが割れにくくなるということです。
それではなぜそうなるのか見てみましょう。
左が付加断熱した場合の図で右が通常の断熱の場合の図となります。
注目する点は赤〇と緑〇の箇所
赤〇が柱の室外側の面を表しています。緑〇は柱の室内側の面を表しています。
例えば室内を20℃、室外を0℃の場合
右図の場合、柱の室外側の面(赤〇)は3℃、室内側の面(緑〇)は18℃で温度差が15℃
左図の場合、柱の室外側の面(赤〇)は12℃、室内側の面(緑〇)は19℃で温度差が7℃
それぞれ比べると内と外での温度差の違いが大きいことが分かりますね。
右図の場合、柱の赤〇の面は付加断熱がされていないので夏は暑さを冬は寒さなどの温度差を直接的に感じる状況であり、赤〇と緑〇で温度差が大きいため柱の内と外で温度変化による動きが大きく異なり内装材の割れに繋がりやすくなっています。
左図の場合、付加断熱されているため赤〇と緑〇の温度がそこまで離れていないので柱の内と外で温度変化による動きが少なく内装材が安定しやすくなるということです。
つまりは構造材が安定してくれるということなので防湿・気密シートなども劣化が少なく安定してくれますのでご予算にもよりますが少しでも付加断熱できればなと思いながら日々提案しております。