飛び出す玄関
こんにちは、隅です!
津幡町の現場では引渡しが行われました!
(前回に続きだいぶ前なのですが...)
完成写真を一部ご紹介
玄関を開けると造作の引戸が現れます。
戸のガラスは向こうのLDKから光を玄関に流しつつ、視線は緩やかに遮ります。
リビングは勾配天井となっています。
木材を強調し過ぎないように木材と白い壁との割合を調整しながら木材が多すぎる時にはあえて白く塗りつぶすこともあります。
木材などの材料の使い方1つで部屋の質を高めることができます。
吹抜け続きにある2階のワークスペースは空が見える開放的な場所になっています。
完成気密測定も終了しております。
お客様と猫ちゃんにも確認していただきました。
M様おめでとうございます。これからもよろしくお願いいたします。
さて、最近プランの作成に追われていますがご提案の際にこのようなお話が出てきました。
「玄関だけをピョンと飛び出させるのはどうでしょうか」と...
動線上、外観上そうすることで良くなる場合もあるかもしれませんが色々とデメリットがあったりします。
その1つが飛び出させると玄関からの熱の出入りが大きくなるということです。
図で見てみましょう。
上の画像は総2階の建物から玄関だけが飛び出ていると思ってください。
分かりやすいように浴室との熱の出入りの差を見てみましょう。
細かい数字はだいたいで入れてあるのでそれは何となくで流していただいて
見て欲しいのは浴室の計算部分の6.20W・K(青い数字)と玄関の計算部分の18.25W・K(赤い数字)
それぞれの数字は外との温度差当たりその部屋からどれだけの熱が出入りするかという値です。
その差は約3倍で玄関は浴室よりも3倍熱の出入りがあるということが分かります。
これだけでも何となく玄関だけ飛び出させるのは良くなさそうだなと分かるかと思います。
これは玄関に限らずですが飛び出させれば外気に接する壁や窓が増えますのでやはり熱の出入りが大きくなります。
ただ玄関は玄関ドアの開閉があり、他の部屋に比べて熱の出入りが多いのでその点からも他の部屋に比べてより飛び出させない方が良いですね。