飛び出し注意
こんにちは、隅です!
お盆もあっという間に過ぎてしまいましたね。
皆様はどのようなお盆休みをお過ごしになられましたでしょうか?
私は輪島にある祖父の家に行って参りました。
どこに行っても何をしても暑い暑い...
輪島駅にあるふらっと訪夢に立ち寄ったのですがそこでも暑さに参っているものが...
足が出ているのお分かりでしょうか?
可愛らしい足が垂れ幕の下から出ていました。
後ろを見てみると
猫が日陰で涼んでおりました。
ちゃーんと日陰を見つけて休む猫に癒されました。
さて、先日基礎工事中の物件へ確認へと
図面通り綺麗に鉄筋が組まれていますね。
よしOK!とはなりません。
中に入って色々と確認しなくてはいけないことがあります。
今回はその中でも見落としがちな鉄筋と鉄筋を結束する結束線(鉄線)について見てみましょう!
写真を見るとちょこちょこと銀色の丸くなった鉄線があることが分かると思います。
これは鉄筋同士を結束するために取付けられています。
この写真だけでもたくさんあることが分かると思います。
1回目のコンクリートを打設した後に再度型枠が組まれていきます。
そして組まれた型枠の中にコンクリートを流していきます。
これにより鉄筋コンクリートが完成します。
コンクリートが打設されてしまうと鉄筋の確認ができませんので確認を行います。
その時の大切な確認事項の1つにかぶり厚さというものがあります。
かぶり厚さというのは鉄筋からコンクリートの外側までの距離のことを言います。
なぜこれが大切かというと鉄筋の材質は鋼でして鉄筋を長い間空気中に放置しておくと酸化し錆びて最終的にボロボロになることはイメージできると思います。
対して鉄筋を包むコンクリートはアルカリ性で酸化を起こさず鉄筋を守ってくれます。
ただそのコンクリートも表面から劣化していきますのでその表面からの劣化が鉄筋まで達してしまうと酸化してしまいます。
そうならないように品質を保つために鉄筋からコンクリートの表面までの距離を取る、これがかぶり厚さです。
このかぶり厚さ基礎が土に接する場所と接しない場所で厚さが違うのですが写真の場所では最低でも4cm取りなさいとなっています。
基本的に4cm以上かぶり厚さが取れています。
ただかなり分かりずらいですが結束線が写真のようにピョンと飛び出ていることがあります。
ピョンと飛び出ている結果かぶり厚さが取れていません。
もちろんこの結束線もかぶり厚さに含まれます。
コンクリート表面から劣化しこの結束線に到達すれば酸化が始まり鉄筋まで到達し錆びていきます。
最初にも書きましたがこの結束線基礎の中に非常にたくさんあります。
確認していてもほとんど問題がありませんがたまに飛び出ていることがありますので大丈夫だろうと思わず大変ですが全て確認します。
これ1つで構造計算して頑張って作ってもらった基礎がダメになってしまうのは嫌ですからね。
このように折り曲げております。
どの業者さんも暑い中頑張って仕事しており、見落としの可能性もゼロではないので業者さん任せにせず私たちの確認も必要になります。
夕方に打設したコンクリートに水を撒いて本日は終了です。