ドアを開ければ玄関まで快適?Part2
こんにちは、隅です!
朝晩とだいぶ気温が下がってきましたが日中は暑いですね...
それでは昨日の続きを
昨日のブログの最後はLDKから玄関ホールの方にどのようにして空気が移動するか分かりましたね。
ではドアを開けて玄関ホールと洗濯室に空気が移動した結果、室温がどうなるのか見てみましょう!
ドアを開けた場合、LDKからの空気移動と壁からの熱貫流の結果、玄関ホールは6℃ほど温度が上がり17℃になりました。
それでもLDKの22℃に到達しないのはLDKからの空気移動と熱貫流を合わせた暖かい空気より外皮から外へ逃げてしまう空気が多いためですね。
洗濯室は18.5℃まで上がっていますがこちらも22℃には到達しておらず外皮から外へ逃げてしまう空気と洗濯物による冷却の方が多いことからこのような結果になります。
でもドアを閉めているよりはかなり暖かくることが分かりましたね。
このような計算から分かるようにすべての部屋を扉で仕切らず開放的だからといっておのずと同じ温度になってくれるわけではありません。
それぞれの部屋での暖冷房負荷を計算して、必要な熱の量を送ってあげる必要があります。
ちなみに扉を閉めた状態でLDKと同じ温度にするには...
玄関ホールは400Wの熱を送る必要があり、洗濯室は360Wの熱を送る必要があります。
これをどのように送るのか、床下エアコンで床にスリットを開けて送ったり、ファンなどの機械によって送るのかなどそれぞれだと思います。
そしてこの熱の量はもちろん断熱性能を上げるとまた温度が変わってきます。
前回のブログで玄関ホールのUa値を0.68W/㎡・Kと書きました。そもそものUa値が悪いんじゃない?と思う人もいるかもしれませんが建物全体のUa値が0.4W/㎡・K前後だとしても間取りや窓などその部屋の状況である部屋のUa値が悪い状態というのは全然ありえます。
そのことからも各部屋、季節や時間に応じて計算しておくことで様々な状況に応じてこちらからアドバイスもできますので非常に重要なことですね。
ただドア開ければ暖かくなりますよじゃなくてこんな感じで計算をしてみると色々な発見もあったりと面白いです。