COLUMN住まいのコラム

機能性の高い住まい。家事負担軽減ができる機器や間取りで豊かな暮らし。

イエタッタ編集部
2019.11.01

家づくりをするにあたってよく出てくる4つのキーワードがあります。

耐震性能断熱性能、機能性、デザイン、以上の4つです。

決断の多い家づくりにおいて、これらがどんな目的で、何を実現させるのか知らなければなりません。

4回に分けてキーワードについて説明していきます。

 

 

機能性の目的

機能性は、日々の負担軽減や時短を実現してくれるものです。

住宅においては、主に家事負担軽減に関連します。

掃除、洗濯、料理といった家事は、1日のうち多くの時間を占めています。

ある調査では、奥様の平日の家事時間が263分、旦那様が37分という結果もあります。

合計5時間にもおよぶ負担を軽減し、趣味や休養に時間をさけたらなんて良いことでしょうか。

これを実現できるが機能性です。

 

 

機器に頼る機能性

家づくりにおける機能性で、最もわかりやすいのが住宅設備機器です。

システムキッチン、ユニットバス、トイレ、洗面ドレッサーは年々進化し、多機能化や掃除の省力化が進んでいます。

例えばシステムキッチンに組み込まれている食器洗浄機。

毎日食事の度に出る食器を、従来は手で洗っていましたが、それを機械に入れるだけで、自動で行ってくれる優れものです。

近年は海外製の大型のもので、ちょっとした鍋も入れられて、より機能性が高まっています。

もちろん国産の一般的なものよりも、海外製の大型のものの方がコストアップします。

ユーザーの中には、海外の大型のものを導入し、朝昼晩全ての食器を入れて、深夜電力帯のお得な時間に食器を洗う方もいると聞いています。

掃除の省力化については、各種メーカーの性能向上努力そのものです。

汚れにくいトイレであれば、週に1回の掃除が2週間に1回になるかもしれません。

1回の掃除に20分かけていたとすれば、1年で8時間40分の時間を削減できることになります。

家電でもロボット掃除機や各種調理家電により、人に代わって自動で何かをしてくれるようになっています。

 

 

プランで工夫する機能性

住宅の間取りの話になると「機能的な間取り」というフレーズが出てきます。

この時意味している機能性は、部屋と部屋を結ぶ動線のことです。

注目される動線は2つあります。

1つ目は家事動線です。

家事は同時平行で行うのが時短のコツです。

例えば1階で料理をしながら2階で洗濯機を回すとなると、その行き来が大変で双方の進捗把握が難しく両立できません。

キッチンの隣や音が聞こえる範囲に洗濯機があれば、両立は可能です。

この両立が可能な状態を、機能的な家事動線のある間取りと言います。

2つ目は身支度動線です。

通勤通学で家から出る時、また帰ってくる時にいかにスムーズに身支度できるかという動線です。

最近ファミリークロークという部屋を洗面脱衣室の近くに配置する間取りが増えています。

従来は各個人の部屋に着替えを置いて、毎日取りに行ったり片付けたりと何往復もしていました。

しかしこのファミリークロークで制服や仕事着、部屋着を管理することで、この往復移動が減り、お子様の忘れ物防止にもなります。

1日1分移動が短くなれば6時間、4分短くなれば1日時間が確保できるとなると、動線を整理し機能的にプランをする効果の大きさがわかるかと思います。

 

 

直接時間をお金で買うことはできませんが、このような機能性の積み重ねで時間を手に入れることができます。

手に入れた時間で生活をより豊かにするのが機能的な暮らしのポイントです。

 

 

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