住宅の地域性
週末、先輩に会いに新潟県津南町に行ってきました。
先輩は実家の工務店を継いで住宅をつくっていますが、その住宅が面白い。
何が面白いかと言うと「地域性」です。
さて、この住まい石川県の住宅であるはずのものがありません。
何かというと「雨樋」です。
新潟県津南町は少なくて2m、多い年で3mもの雪が積もる地域です。
石川県で一番降る白峰よりもまだ降ります。
それだけの雪だと雨樋がついていても落雪で壊れてしまうため、雨樋を取り付けないことが多いみたいです。
豪雪という特殊な地域性のため、全国規模の大手ハウスメーカーの住宅が建つことも珍しいと言っていたのも印象的でした。
今の時代だからこそ地域性を理解した地元の企業のつくる住宅の価値を再認識させられました。
石川県にもそれぞれの地域に独特の地域性があります。
例えば黒瓦の町並みは石川県らしさの一つです。
今でこそ瓦の色を選べますが、昔はその地域でとれる土や釉薬の材料によって色が決まっていました。
瀬戸内なんか行くと瓦は赤茶色をしています。
地域性が色濃く出る住宅において、他の地域を見ることで今一度家づくりについて考えさせられる良い機会になりました。
おまけ
新潟県の魚沼地方の名物と言えば「へぎそば」です。
つるつるとしていて食感がなめらかで、歯ごたえはしっかりとしていて、食べごたえがありました。
写真撮り忘れましたが、付け合わせの山菜もとても美味しくて、春を感じました。
絶景で有名な星峠の棚田は、前日の雨のおかげで見事な雲海に包まれていました。
これだけしっかりとした雲海は1年に何度かあるかないかなので、本当にラッキーでした。
これを見るために夜中の2時に金沢を出発してよかった(笑)