おすすめの書籍「徹底的に考えてリノベをしたら、みんなに伝えたくなった50のこと」
建築士は日々勉強ってことで読書もよくします。
今回おすすめしたい書籍はこちら!
「徹底的に考えてリノベをしたら、みんなに伝えたくなった50のこと」著:ちきりん
ちきりんとは、いわゆるカリスマブロガーで、ご自身が体験したリノベの経験談について書かれています。
今月発売したばかりの新しい本で、金沢ビーンズの2階のビジネス書籍コーナーに置いてありました。
建築コーナーでも無ければ、ライフスタイルコーナーでもなく、ビジネス書籍扱いなことに驚きました。
この本の良い所は、建築の仕事をしていない方(お客様)がリノベーションについて綴っているところです。
お客様にとっては共感でき、プロである私たちにとっては知り過ぎていて気付けないお客様の気持ちや本当にわからないことがわかります。
これはお客様もプロも読んだ方がいい。
リノベーションを考えていない新築希望の片も、わからないことに対する共感ができ家づくりへの不安が軽減されたり、住宅会社の人とのやり取りの仕方等、参考になることは多々あります。
と熱弁しましたが、実はまだ読んでいる途中です(笑)
現時点でこれは良い!と思ったところを紹介します。
お金を支払うサービスには等価交換と共同プロジェクトがあり、住宅はお客様と住宅会社の共同プロジェクトであるということです。
等価交換とは150円支払って、150円のジュースを手にするような行為です。
共同プロジェクトとは病院で治療を受け、お客様は完治するまで生活を気遣いながら病気を治していくような行為です。
等価交換はお金を支払っただけで目的を達成できますが、共同プロジェクトはお金を支払っただけでは目的を達成できず、お客様自身の努力が必要です。
賃貸アパートを借りたり、建売住宅を購入することは等価交換にあたるかもしれませんが、自由設計の家づくりは間違いなく共同プロジェクトです。
私たち住宅会社だけががんばっただけでは最適な住まいにはならず、お客様も一緒に悩み、考えていただく必要があります。
だからこそ家づくりって大変なんです。
大変なことを達成できたとき、今までに味わったことがない達成感や多幸感を感じられるはずです。
そうなるようにがんばっているのが住宅会社の人たちだとわかっていただけたらいいなーと頷きながら読み入ってしまいました。
またこんな風におすすめの家づくり書籍を紹介するのも、共同プロジェクトとしての家づくりを成し遂げられるようにお客様にも知っていただけたらなという思いからです。
書店以外でもAmazonでも売っているみたいなので、是非読んでみて下さい。