ビニルクロス以外の内装仕上げとは?
住宅の内装仕上げで一番スタンダードなのがビニルクロスです。
色や柄の種類の豊富さ、価格が採用される理由です。
では一般的な住宅と違いを出したい、部分的にアクセントを入れたいという場合、どんな内装仕上げがあるのかご紹介します。
<タイル>
テレビボードの後ろに貼るのが人気のタイル。
凹凸があるものが多く、ビニルクロスにはない立体感があり、高級感を感じられるのが人気のポイント。
LIXILのエコカラットのように多孔質で調湿性能やホルムアルデヒド分解効果を持ったものもあり、機能性も高い。
<板張り>
木は温もりのある素材として人気です。
温もりを感じる理由は、前回のフローリングのブログに書いた通り、木の中の空気層のおかげです。
香りが強い樹種の場合、その部屋に入った瞬間木の良い香りがして、リラクゼーション効果もあります。
ただし無垢のフローリングと同じく、乾燥収縮で隙間が開いたり、また定期的にオイルを塗ってメンテナンスしてあげなければなりません。
樹種によって様々な表情を見せ、板張りの一言でまとめるのは少し乱暴ですが、視覚だけではなく嗅覚でも空間に変化を与えてくれる仕上げです。
<左官>
人の手仕事が見え、質感が抜群の代表格ともいえるのが左官仕上げです。
塗り方によって様々な柄が描けます。
左官といっても珪藻土、漆喰、それらを混合した材料など種類があります。
調湿効果やホルムアルデヒドの分解効果があります。
ひび割れする可能性もありますが、それも自然素材の味ととらえることもできます。
どうしても気になる場合は、部分的な修繕も可能です。
漆喰ならツルツル、珪藻土ならザラザラと手触りも個性的です。
最近はDIYで自分たちで塗るといったことも人気のようで、ホームセンターでは素人でも塗りやすいように調合された材料も売り出されています。
タイル、木、左官の他にも石や和紙、塗装など様々な内装仕上げ素材があります。
しかしコストパフォーマンスで言えば、ビニルクロスよりも多かれ少なかれ割高です。
家一軒まるまるは難しくても、アクセント的に採用される理由はその辺りなのかもしれません。
正直、紹介した機能性は体感することが難しく、お客様にはイメージだったりメーカーの実験データでお伝えするしかないので、もし選ぶ際は五感でどう感じるかという点で選んでいただけたらいいなと思います。
見た目は一番わかりやすいですが、木の香りや手での触り心地なんかも大切な指標です。
ビニルクロス以外に何か使いたいって方は、是非実物のサンプルを用意してもらって五感で感じて選んでみて下さい。